CASE 01

自動車部品 試作リードタイム 約50%短縮

新型ユニットの試作部品 5 点について、通常 14 営業日かかる工程を 7 営業日で納入した架空サンプル事例。5軸マシニングセンタによる多面 1 チャッキング加工と、段取り設計・夜間無人運転を組み合わせ、評価試験スケジュールへの間に合わせを目指した取り組みのイメージです。

自動車部品の試作品を5軸マシニングセンタで切削加工しているイメージ(架空・AI生成画像)

CASE SUMMARY

客先業界
自動車部品開発フェーズ
部品種
新型駆動ユニット向け 試作ブラケット・ハウジング系 計 5 点
数量・ロット
各 1〜3 個(試作評価ロット)
期間
2026 年 1 月下旬 〜 2 月上旬(実工期 7 営業日)
用いた技術
5軸MC 複合旋盤 専用治具設計 夜間無人運転
主要材料
A6061-T6(アルミ)/ S45C(炭素鋼)/ SUS304
EFFECT リードタイム 約 50% 短縮 ※ 目安・想定値

※ 本事例は中小製造業 Web 制作サンプルとして作成した架空案件です。記載の客先業界・数量・期間・効果数値はすべて目安・想定で、実在の取引・実績ではありません。

CHALLENGE

クライアントの課題

新型ユニット開発の評価試験スケジュールに、試作部品の納期が追いつかなくなりつつあった状況。

開発フェーズにある自動車部品メーカー様では、新型駆動ユニットの社内評価試験を控え、ブラケットとハウジング系の試作部品 5 点を急ぎ手配する必要が生じていました。これまで複数の協力工場に部品ごとに発注を分散していた結果、図面確定から納入までに通常 14 営業日前後を要しており、評価試験の前倒し要請に対して工程が間に合わない状況だったとのこと。

加えて、ハウジング側の 1 点は機械加工面が 5 面にわたる複雑形状で、3 軸 MC を組み合わせた加工では段取り替えが 4 回発生し、累積公差が ±0.03mm を超えるリスクがありました。試作段階で寸法ばらつきが出ると評価試験のやり直しに直結するため、「1 工程で多面加工を完結できる工場で、かつ通常の半分のリードタイムで対応可能なパートナー」を急ぎ探されていた背景がありました。当社へは、過去に類似形状の試作品で 5 軸加工をご相談いただいた実績(サンプル想定)を経由してお問い合わせをいただいた、という想定の架空ケースです。

APPROACH

当社の取り組み

5 軸マシニングセンタを軸に、工程設計・治具・無人運転の組み合わせで「短納期かつ累積公差を抑える」進め方を採りました。

01

図面受領当日に CAM 担当を巻き込み、5 軸 1 チャッキング前提で工程設計

3D データ(STEP)受領当日に CAM 担当・現場リーダーが参加する形で 30 分の工程レビューを実施。3 軸 MC で組むと段取り替え 4 回が必要だったハウジングについて、5 軸 MC で「上下面+側面 3 方向」を 1 チャッキングで加工する方針に切り替え、想定段取り替え回数を 4 回から 1 回に圧縮する計画を立案しました。

02

専用ベース治具を内製し、繰り返し精度を確保

ハウジング 1 点とブラケット 2 点に共通の固定基準面を設けたベース治具を社内設計・社内加工で内製。同じ治具で複数部品を順次セットできるようにすることで、部品ごとの段取り時間を平均 25 分から 10 分前後まで短縮するイメージで進めました。治具は社内資産として残し、リピート発注時の立ち上げ時間短縮にも繋げる前提です。

03

夜間・休日の無人運転枠を確保し、有人工数とのハイブリッド化

形状が単純なブラケット 2 点については夜間無人運転(21:00〜翌 6:00)枠に振り分け、有人帯は複雑形状ハウジングと段取り作業に集中。工程開始 2 日目の夜から無人運転を開始し、有人工数だけでは確保が難しい加工時間を 3 日分前倒しする組み立てとしました。無人運転中はモニタリング治具と工具寿命管理で異常停止を抑える運用です。

04

初品検査と並行して残部品を進め、修正フィードバックを最短化

最初に完成した試作 1 点について、当社の三次元測定機による寸法検査表をその場で発行し、お客様に PDF で速報共有。残り 4 点を加工しながら寸法・面粗さの反応を待ち、必要に応じて加工条件を微調整する流れに。「全数納入してから修正」ではなく「1 点目で同期しながら 5 点を仕上げる」進め方で、後戻り工数を最小化しました。

RESULT

取り組みの結果

評価試験スケジュールへの間に合わせを目指した 3 つの KPI について、いずれも目安として下記の改善イメージを想定しています。

LEAD TIME
約 50% 短縮

通常 14 営業日想定 → 7 営業日。5 軸 1 チャッキング化と夜間無人運転で、有人工数の制約から外した部品を並列加工した結果のイメージです。

想定・目安
SETUP TIME
約 30% 削減

部品ごとの段取り時間 平均 25 分 → 平均 17 分前後(共通治具・基準面統一の想定値)。リピート発注時にはさらに短縮できるイメージで治具を社内資産化しています。

想定・目安
QUALITY
初回不良率 改善傾向

段取り替え回数の削減により累積公差が抑えられ、評価試験前の寸法手直しが大幅に減るイメージ。同等形状の過去サンプル比較で、初回不良率は半減水準を想定。

想定・目安

※ いずれも本サンプル事例上の想定値です。実際の改善幅は部品形状・材質・ロットサイズ・社内体制によって大きく変動します。

納期短縮・段取り削減・品質改善のいずれも「5 軸 1 チャッキング化」「治具標準化」「工程レビュー先行」の 3 点で同時に取り組むことが鍵、という想定です。個別ご相談は お問い合わせ よりお気軽にお寄せください。
PROCESS

採用された工程

本案件で実際に通した工程の流れ(架空サンプル)。各ステップで進捗共有を行い、後戻りを最小化することを基本方針としました。

1

図面確認・NDA

3D(STEP)受領当日に NDA 締結。形状と公差をその場でレビュー。

2

工程設計

5 軸 1 チャッキング前提で CAM パスと加工順を設計、治具仕様を確定。

3

5軸MC試作

専用治具にセット、有人+夜間無人運転のハイブリッドで 5 点を加工。

4

寸法検査

三次元測定機で主要寸法・面粗さを検査、検査表 PDF を速報共有。

5

修正・再加工

フィードバックに応じて加工条件を微調整、必要部のみ追加加工で対応。

6

量産化検討

試作データから量産工程のたたき台を整理、リピート時の標準化に接続。

VOICE

担当者からのコメント

本案件を担当した社内ペルソナからの一言(架空・実名は使用していません)。

製造技術部の担当者ペルソナイメージ(架空・AI生成画像)
製造技術部 入社 8 年目(架空ペルソナ)
担当工程: 工程設計・5 軸 MC 加工立ち上げ
「14 営業日を 7 営業日に、というご依頼を最初にお聞きしたときは正直『どう組むか』が先に頭に浮かびました。3 軸で組み上げる従来のやり方では確実に難しかった案件で、図面を見た段階で『5 軸 1 チャッキング化と、共通治具の内製でいけそうか』をその場で議論できたのが大きかったと思います。

夜間無人運転は便利ですが、走らせっぱなしにすると朝に止まっていた…という事故も起きやすいので、工具寿命と監視条件を慎重に組みました。試作 1 点目の検査結果をお客様にすぐ PDF でお送りできたことで、残り 4 点の調整方針を早く決めていただけたのも、結果的に納期短縮に効いた要因だと感じています。リピート時には今回の治具と CAM をそのまま使えるので、量産化の検討フェーズではさらにご提案の幅が広げられそうです。」

類似の課題は、お気軽にご相談ください。

「複数社調達で試作リードタイムが長期化している」「複雑形状で 3 軸では段取り替えが多い」「評価試験スケジュールに納期を間に合わせたい」 — そのような課題のご相談からお気軽にどうぞ。

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