所有権の内訳
1. ソースコード: お客様帰属
当社が実装したAI組み込みのソースコード(Python・JavaScript等)は、検収完了時点でお客様に著作権を譲渡します。GitHubリポジトリの管理権限もお渡しします。改変・再配布・他社による改修もすべて自由です。
2. プロンプトファイル: お客様帰属
業務固有のプロンプト(AIへの指示文)は、当社がお客様の業務をヒアリングして書き起こした成果物です。これもお客様帰属です。プロンプトはAI業務システムの「魂」にあたる部分で、ここを他社に握られると詰みます。当社では最初から開示・譲渡前提で運用しています。
3. 運用ドキュメント・設計書: お客様帰属
アーキテクチャ図、API連携仕様書、障害対応マニュアル、操作手順書、すべてお渡しします。他社や社内チームでの引き継ぎ運用が可能です。
4. 蓄積された業務データ: お客様帰属(当然)
AI処理を通じて蓄積された業務データ(処理結果・ログ・統計)はもちろんお客様のものです。当社が二次利用することはありません。
5. ファインチューニング済モデル: お客様帰属
御社データで追加学習したカスタムAIモデル(OpenAI Fine-tuning や、自社LLMのLoRA重みなど)は、学習データの提供者であるお客様に帰属します。当社が他のお客様に流用することはありません。
当社が留保する権利
正直に書きます。次のものについては当社にも利用権があります。
- 汎用フレームワーク部分: 当社が他案件でも使い回している共通ライブラリ(業務に依存しない汎用処理)。これは当社の蓄積資産で、お客様の業務固有部分とは分離されています
- 業界事例としての言及権: 「製造業の受注処理AIを構築した」程度の事例言及(社名・固有データは含まない)。守秘義務とのバランスで、事前合意した範囲のみ
これ以外の業務固有部分はすべてお客様100%帰属です。契約書にも明記します。
他社製AIに比べた違い
SIerや大手AI企業のサービスでは、「成果物の知的財産権は弊社に帰属し、お客様には利用権を許諾」という契約が一般的です。この場合、契約解除すると一切使えなくなったり、改修するたびに高額な追加費用が発生したりします。
当社は逆で「お客様帰属・解約後も自由に使ってOK・他社改修もOK」という構造にしています。これによって、お客様は安心して当社を選べるし、当社は「契約継続してもらえる品質を出し続ける」プレッシャーで品質を担保する、というインセンティブ設計です。
SaaS型サービスとの違い
ChatGPT Enterprise や Microsoft Copilot のような SaaS は、解約するとアカウントごと使えなくなります。これはサービス利用契約の性質上やむを得ないものです。当社の「業務AI組み込み」は、お客様の環境にお客様のシステムとして組み込むため、解約しても動き続けます(APIキー継続が必要)。
個人情報・顧客データの扱い
業務処理に渡された個人情報・顧客データは、お客様の財産であり、当社は処理目的以外に使用しません。AI APIプロバイダ側でも学習に使われない仕組みです。詳細はセキュリティのFAQを参照ください。